こんにちは。ももさんです。40代子育て中の在宅ワーカーです。
「働く母。自由に生きる。」を目標に、時間を生み出すための仕組みづくりに注力しています。
「毎日、キッチンで何歩歩いているか意識していますか?」
炊事の効率化を考えるとき、最新家電や便利グッズに目が行きがちですが、実は最大のムダは「キッチン内での歩数と移動時間」、すなわち「家事動線」に潜んでいます。どんなに高性能な設備でも、道具の配置が悪ければ、動線は長く、作業は滞ります。
今回は、私がリノベーションを検討する中で得た知見を応用し、収納を「キッチン動線設計の一部」として捉えることで、作業の流れを「回遊式」にし、ムダな動きを極限まで削るための戦略を解説します。
📐 【リノベ動線と収納】歩数ゼロを追求する動線設計と収納の連携
収納の目的は、「片付けること」ではありません。それは、「調理中の動線の停滞を防ぎ、最短ルートでの作業を可能にすること」です。
1. 戦略的配置の基本:ツーアクションは「歩数ゼロ」のルール

炊事を効率化するには、「使う場所の近くに、使うものを置く」のが鉄則です。この「近く」を、私は「歩数ゼロ」の範囲と定義しています。
👩💻 動線の停滞を防ぐロジック
- ツーアクション以内: 「引き出しを開ける(ワンアクション)→道具を取る(ツーアクション)」で完了する収納は、「歩数ゼロ」、すなわちその場から足を動かさずに完了する動作です。
- 歩数ゼロの価値: 道具を取るために一歩でも動けば、その分だけ動線にムダな時間とエネルギーが発生します。引き出し収納でも、この「ツーアクション以内」を徹底すれば、吊るす収納(ワンアクション)に匹敵するスピードが得られ、さらに道具同士がブラブラとぶつかり合う動線のノイズを防げます。
- 仕組み化: 引き出し内で道具がごちゃつかず、スムーズに取り出せるように仕切りやケースで固定することが、「無意識の動作」を可能にするための物理的な仕組み化です。
2. 不要品の削減は「動線上のボトルネック」除去

効率的な収納の第一歩は、「使っていないモノの排除」です。これを動線設計の視点から見ると、非常に理にかなっています。
🔎 モノが動線に与える悪影響
- ボトルネックの発生: 使わないものが収納スペースを占拠している状態は、「動線上のボトルネック」です。必要なものを探すために手を奥まで伸ばしたり、モノをどかしたりする動作は、流れを停滞させます。
- ノイズの除去: 「いつか使うかも(使う機会ほぼ無し)」というモノを捨てる行為は、収納スペースの「ノイズ除去」です。本当に必要な道具を「一軍」として視認性の高い位置に配置する「配置最適化」に繋がります。
💡 二軍管理のルール
使用頻度が極めて低い道具は、思い切って処分するか、あるいは「二軍」としてキッチンの動線から切り離された別保管(納戸やパントリーなど)に移しましょう。これにより、調理動線のスピードと回遊性は劇的に向上します。
3. ゾーン収納は「調理プロセス」に合わせた配置戦略

ゾーン収納の考え方は、リノベーションにおけるキッチン設計そのものです。調理の工程の流れ、すなわち「調理動線」に合わせて道具を配置することで、ムダな移動を根本から排除します。
🔪 動線のプロセスに合わせたプロット
キッチンでの調理は、以下の「一連のプロセス」で構成されます。
- シンク → 作業台(調理ゾーン):
- キーアイテム: まな板、包丁、ボウル、ザル。
- 配置戦略: シンクと作業台から歩数ゼロで取り出せる場所に集中配置。ここで切る作業が完結し、次の加熱ゾーンへ移動します。
- コンロ(加熱ゾーン):
- キーアイテム: フライパン、鍋、菜箸、ヘラ、油類、塩胡椒など使用頻度の高い調味料。
- 配置戦略: コンロ周りに集中。「ツーアクション以内」で手の届く範囲に置くことで、加熱中の「監視時間」を確保しつつ、必要な道具を即座に取り出せる回遊性を実現します。
- 食卓(盛り付けゾーン):
- キーアイテム: お皿、お箸、カトラリー、トレイ。
- 配置戦略: キッチンと食卓を結ぶ動線上に配置。盛り付け作業が最短で完了し、調理後の動線をスムーズにします。
このゾーン設計は、「今、どこで何をするか」という判断を助け、キッチン内での思考の横断(調理中に盛り付けの道具を探すなど)を防ぎます。
まとめ:収納の効率化は時間とエネルギーの「資本」
炊事の効率化は、最新家電の導入だけでなく、片づけ方、すなわち「動線設計の工夫」から始まります。
「歩数ゼロ」で道具を取り出せる仕組み(ツーアクション以内)と、「調理プロセス」に合わせたゾーン配置が、あなたのキッチンを回遊性の高い、プロ仕様の空間に変えます。
この戦略的な収納によって得られた「ムダな歩数と探す時間」というエネルギーこそが、働く母が目指す「AI挑戦」や「心の余裕」という、自己実現のための重要な資本となるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。それでは、また次回。

