妥協した「駐車場2台分」を諦めない!中古リノベの柔軟な拡張計画

妥協した「駐車スペース2台」を諦めない!中古リノベの柔軟な拡張計画 中古リノベ

ももさんと申します。40代子育て中の在宅ワーカーです。 「働く母。自由に生きる。」を人生の目標とし、時間という資産を最大限に活用するための仕組みづくりを発信しています。

妥協した「駐車場2台分」を諦めない!中古リノベの柔軟な拡張計画

中古リノベーションにおいて、すべてを予算内で実現できる家庭はほとんど無いようです。私たちも、立地や建物の条件を優先した結果、当初の絶対条件だった「駐車場2台分」を泣く泣く諦め、一旦1台分で妥協しました。

しかし、私たちはこの「妥協」を「断念」とは捉えていません。中古リノベの最大のメリットは、「一度で完成させる必要がない」という計画の柔軟性にあるからです。

本記事では、私たちのように当初諦めた大きな要望(駐車場2台)を、「将来的な拡張計画」として組み込み、予算と理想を両立させるための柔軟なリノベ戦略と、その長期的な費用対効果を解説します。


1. 予算と理想のギャップ:「諦めるコスト」の分析

予算と理想が釣り合わず、その不均衡から様々なコストがこぼれ落ちている様子を表現

中古リノベの初期段階では、構造や耐震性、水回りといった「必須の初期投資」が優先されます。その結果、駐車場の確保といった「外部の快適性」は後回しになりがちです。

1-1. 諦めた「駐車2台分」がもたらす非生産的コスト

当初2台分の駐車場を諦め、月極駐車場を借りたことで、雪国に住む我が家には、以下のような「目に見えないコスト」が発生しました。

  • ① 身体的・精神的コスト(雪国特有の負担): 月極駐車場から自宅まで、買い物後の重い荷物や、寝てしまった子どもを運ぶ手間。特に吹雪や凍結の日は、滑らないか、子どもが風邪をひかないかと、身体的ストレスと精神的ストレスが極限まで高まります。
  • ② 時間コスト: 月極駐車場への移動の往復時間と、それに費やすエネルギー。
  • ③ 経済コスト: 近くの月極駐車場を借りるという、恒久的なランニングコストの発生。

私たちは、この「諦めたコスト」を将来的に断ち切り、家族の生活の質を向上させるために、「拡張計画」を立てることにしました。

2. 【拡張計画】「一度で完成させない」という戦略

中古リノベの予算を抑えつつ、将来的な理想を実現するためには、「初期リノベ」と「拡張フェーズ」を分けることが必要です。

2-1. 初期リノベで「拡張の余地」を確保する

私たちは、最初の工事の際、駐車場を拡張する可能性がある敷地の部分に対して、将来の拡張をスムーズに進める「下準備」だけを先に行いました。将来の駐車場予定地の水道管やガスメーターの配置をずらす、拡張予定の敷地境界の基礎を頑丈に作るなど、「知識投資」に重点を置きました。

2-2. 資金計画を「13年後を見据えた再投資」として仕組み化

「駐車場2台」の実現を、リノベ完成の目標ではなく、「最適なタイミングで実行する再投資」として設定しました。

私たちは、駐車場の拡張の見積もりが約70万円であることを把握しました。この金額は、借りている月極駐車場代の約13年分に相当します。

  • 計画の根拠: 我が家は13年以上にわたりこの家に住む予定です。
  • メリット: 13年以上の居住を考えると、約70万円の拡張工事はランニングコストとほぼ同額ですが、13年目以降は費用ゼロになります。さらに、その間の「雪の中での荷物運搬」という身体的・精神的ストレスを完全に断ち切ることができます。

3. 長期的な費用対効果:「安心感」という資産

投資の回収期間と、その後の永続的なコストゼロ、そして雪国特有のストレスからの解放を対比

当初諦めた要望を「将来の拡張計画」として持つことは、働く母の「心理的な安心感」という大きな資産になります。

3-1. 妥協を「将来の楽しみ」に変える

「駐車2台」を諦めたことは、一時的な妥協ですが、「将来、自分たちの資金とタイミングで最高の2台目スペースを創る」という楽しみに変換されました。リノベを「一度きりの苦行」ではなく、「ライフスタイルに合わせて進化させる仕組み」として捉え直しました。

3-2. 13年目以降のコストゼロ化と資産価値の向上

約70万円をかけて駐車場を確保することは、13年以上の居住で月極駐車場代という恒久的なランニングコストをゼロにすることと同義です。

また、月極駐車場から自宅まで重い荷物を運ぶという雪国特有の「非生産的な手間」を完全に解消し、13年目以降は、その手間とコストの両方から解放されます。この安心感は、働く母の生産性を維持する上で計り知れない資産です。広い駐車場は、将来的な売却・賃貸に出す際の不動産としての価値(資産性)も高めます。


結論:「完成」ではなく「進化」を選ぶリノベ戦略

中古リノベーションの成功は、「一度で理想を叶えること」ではありません。

生活の根幹に関わる部分に初期投資を集中させつつ、「駐車場2台」のような大きな要望を「将来の拡張計画」として柔軟に保持すること。

そして、長期的な居住計画(13年超)と具体的な費用対効果(月極駐車場代との比較)に基づき、最適なタイミングで再投資する「一度で完成ではない」という考え方こそが、働く母が予算の不安に縛られず、理想の住まいを長期的に実現するための最強の戦略なのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。それでは、また次回。

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